仕事を終えて

家路へ急ぐ

PM 22:00

それを過ぎる頃から

何気に

寒さが急に襲う

表面的なもの

体感した寒さ

でも

それ以上に

心の奥底の芯

誰も辿り着けない深い部分

常に吹き荒れる吹雪

凍てつくブリザードが

この冬空と相俟って

その辿り着けない深い部分を

ものの見事に

凍らせていく

ただただ

何気ない寂しさが

深い深い

凍てつく虚しさに

姿を変えて

今日もこの時間から先

私を

苦しめ続けるだろう

辿り着いた家路

無人の扉を開ける

外界の暗闇すらも

明るかったと思うほどに

静まり返る真っ暗な

その扉の奥へ

それは今の

私の心を表すように

何も見えない

黒い幻想

この黒い霧は

いつ晴れるのだろうか